そばかすの一般皮膚科での治療は?
一般皮膚科での治療は、外用薬 軟膏の塗布と
内服薬の服用で行われます。
(1)外用薬の処方
皮膚科で処方される外用薬は主に
ハイドロキノンやトレチノインが使われています。
ハイドロキノン軟膏
ハイドロキノンはお肌の漂白剤」とも呼ばれる強い漂白作用がある成分です。
そばかすの元になるメラニンを生成するチロシナーゼの作用を阻害し、
また、メラノサイトに働きかけてメラニンの生成を抑制します。
美白化粧品の成分として市販でも購入できますが
医療機関で処方されるものは有効成分が5〜10%と高濃度です。
トレチノイン軟膏
お肌の若返り薬ともいわれるレチノイド(ビタミンA 誘導体)一種です。
表皮細胞の新陳代謝を促進し、
コラーゲンを生成してお肌の張りや弾力、うるおいを改善します。
表皮の細胞の代謝が盛んになるので、
沈静してしみとなっているメラニンを自然な形で排出することができます。
(2)内服薬について
トランサミン(トラネキサム酸)
色素沈着の抑制効果があり、メラニンの生成を抑えます。
ビタミンC
お肌のコラーゲン生成にかかわる成分です。
抗酸化作用があり、メラニンに働きかけて色素沈着を緩和します。
ビタミンE
メラニンはチロシンというアミノ酸が酸化することで生成されますが、
この酸化を防止するのがビタミンEです。
抗酸化作用が高く、血流を改善することで代謝を促進します。
ビタミンCとの相乗効果が期待できます。
L-システィン
ビタミンCと一緒に働いて、
メラニンの生成を抑制するアミノ酸の一種です。
肌のターンオーバーを整え、メラニンの排出を自然に行います。
保険適用については、
その時処方された薬が厚生労働省に認可されたものかどうかによって決まります。
そばかすかしみの種類をどのように特定するかは
医師にゆだねられますが、
トラネキサム酸やビタミン類などの内服薬は保険適用になる場合が多いです。